生後6~12カ月ほどの子犬と暮らしたことがある方は経験しているかもしれませんが、困らせることをされたことはありませんか?
この時期はやんちゃで、言うことを聞いてくれません、、、
そのため、子犬向けの育て方講座が多数存在します。
これまで、この困らせ行動に科学的根拠はありませんでしたが、人間同様、思春期があることがわかってきたんです!
犬の思春期
思春期について
生物科学専門の査読付き科学誌であるBiology Lettersに掲載された最新の研究から、子犬には思春期があることが明らかになりました。
人間や犬を含むすべての哺乳動物は、青年期を経て、生殖的にも大人に成長します。
思春期は動物が生殖的に成熟する過程であり、行動の成熟度は生殖能力の成長よりも遅れて思春期の終わりごろにやってきます。
思春期とは幼い脳の一部が成人の脳へと成長する変化の期間です。
この間、人間の脳の神経回路は再構築されていきます。
神経回路の再構築はホルモンが変化することで、実際の行動にも影響することが証明されています。
人間の場合は、10代の若者にイライラしたり、感情の制御ができなかったりと大変な時期になります。
思春期は子どもと親の関係が崩れることで、両者の間で争いが増えるようになります。
犬の思春期について
ワンちゃんの場合はどうでしょうか?
ワンちゃんと飼い主の関係は、人間の親子関係とよく似ています。
Biology Lettersに公開された最新の研究では、生後6~9カ月頃から始まる犬の思春期には「犬と飼い主の関係が脆弱になる」と仮定しました。
子犬は思春期に「人間の家族と一緒に暮らしたい」と、「他の犬を探して繁殖したい」という2つの相反する欲求が生まれます!
子犬も葛藤しているんだよ( ゚Д゚)
この調査では、思春期にある子犬は飼い主への従順さを低下させていることがわかってきています。
一つ注意したいことが、思春期の困った行動は、その期間だけという点です。
調査では、生後12カ月ごろには思春期前の従順な状態に戻る犬がほとんどだったとのこと。
なので、この時期はちょっと大変だけど割り切ってお世話をするしかありませんね(*’▽’)
悲しい事実
ある調査によると、1歳未満の思春期である犬が最も多く動物保護施設に入れられる年齢なのです、、、
やはり最初はいい子でも、途中で困った子になって、手放す方が多いのでしょうか、、、
最初のワンちゃんの楽しいイメージと違って、手放す方が多くいます。
とても悲しい、、、
犬と暮らす時は、楽しいこともあるけど、その分お世話が大変だということを知っておいて欲しい。
まとめ
この思春期は、その子特有の表現で現れます。
もちろん、ずっといい子なワンちゃんもいます。
なので、生後6~9カ月頃は少し困った子になることもありますが、過剰に叱ったり、放棄しないでください。
人間の目線ではなく、ワンちゃんの目線になって、その子の幸せのために、寄り添って愛情をかけてほしい。
どうかすべてのペットちゃんが幸せな人生を送れることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
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